『一斉積立』新規導入・増額取組み紹介 ~2024年度 その②~          

フジコ労働組合

 当労組では、将来に向けた資産形成及び有事の備えとして、以下の2つの取組みを実施していました。
 ①一斉積立を月々3,000円・一時金7,000円。②一斉積立とは別に、一時金から一律に20,000円を控除し、ろうきん普通預金に預け入れ。
 このうち、②に関しては、普通預金への入金であることから本来の取組み目的である将来に向けた資産形成への効果が薄いこと、事務面では専用の控除データを書記が作成するため負担が大きいことについて課題を持っていました。

 2023年度下期にろうきん職員より、一斉積立を増額することにより、上記の課題解決につながる旨を提案いただき、2024年度上期より執行部で検討することとしました。
 その後、執行委員会で承認を取り、臨時大会においても執行委員長・ろうきん職員より丁寧に説明のうえ、多くの組合員からの承認を得て、2024年度冬季一時金より7,000円から27,000円への増額に至りました。
 物価高騰など組合員を取り巻く状況は厳しいですが、いざという時の備えがあることで、安心感をもって生活設計することができると思います。

 今後も「〈ろうきん〉への預金=はたらく仲間を応援する」ことを組合員に伝え、共感の輪を拡げていきたいと思います。共に頑張りましょう。

フジコ労働組合

全労済労働組合中部支部静岡分会

 当労組の一斉積立増額は、ろうきん静岡中央支店から「一斉積立は、組合員自身の退職後の生活や災害時等を支える資金になるだけでなく、グッドマネーの循環の一部として働く人全体のためになる」ことについて、改めて説明を受けたことがきっかけです。
 昨今の物価上昇を背景とし、組合員の給与水準も春季生活闘争を通じて一定の改善を図っており、生活再建の資金としての一斉積立についても、これまでの積立額を見直しする時期と判断し、増額に向けた取組みを開始しました。

 組合員への提案にあたって、まずは分会委員の理解が重要だと考え、一斉積立ができた経過やその意義とともに、グッドマネーの循環ついて学習しました。
 その後、議案書先行配信による職場討議を行い、分会集会で説明の上、決議しました。積立額は既に月々8,000円(4,000円2口座)だったため、「なぜ増額する必要があるのか」という組合員からの意見もありました。
 その際は、退職後の生活や災害時等の支えの観点とともに、「働く人全体のために必要」であることを粘り強く説明しました。

 分会委員で苦労しながら組合員への丁寧な説明とプロセスを踏み、4,000円2口座のうち1口座を5,000円に増額することができました。
 組合員一人ひとりの置かれた環境や考え方は様々ですが、「お互いに助け合う」という価値観は共通のものだと思います。
 その点を広く訴えられたことが今回の取組みの成功に繋がったと思います。

全労済労働組合中部支部静岡分会

ベルソニカ労働組合

 当労組では、一斉積立を毎月「5,000円」と「500円」の二本立てによる構成で長年に渡って続けてきました。
 しかしながら、昨今の災害に対する備え(緊急予備資金)の観点から、出来るだけ早期に組合員一人ひとりが100万円を貯められる環境を整備したいと考えたこと、また、近年の物価上昇を鑑み、500円を増額した「毎月6,000円」の積立に変更することを決意し、増額に向けた取組みをスタートしました。

 取組みにあたっては、一斉積立の考え方や増額の必要性について、どれだけ組合員に「自分事」として捉えてもらえるかを意識し、内容は「丁寧でわかり易く」を心がけました。
 定期大会までの進め方も丁寧に行うことを心がけ、大会前に職場委員会の事前協議事項として委員へ説明を行ったうえで展開しました。
 大会当日に向け、想定されるQ&Aを事前に用意しましたが、結果として全員賛成で決議することができました。

 「貯蓄から投資」の流れが強まる中、バランスの良いポートフォリオを実現するには、貯蓄と投資を同額で行うことが大切だと考えています。
 また、貯蓄の大切さを「おせっかい」ながらも労働組合の役割として果たせたら、とも考えています。
 最後はトップの決断と、「全ては組合員のために」という視点が大切だと思います。
 ともに頑張りましょう!

ベルソニカ労働組合

ナブテスコ労働組合浜松分会

 当労組につきましては、浜松市内への生産拠点拡大を理由に、新たに工場を設立し2024年9月に静岡ろうきんに会員加入しました。
 大半の組合員が東海ろうきんにて既に取引実績がある状況でしたが、取引の基盤となる一斉積立については静岡ろうきんにて新規加入することで、組合員への利用と周知を促し、今後のろうきん運動の進展を図りたいという想いのもと、一斉積立の新規開始に至りました。

 総勢60名程の組合員が在籍していますが、工場移転後間もなくのタイミングであり、業務多忙の中、申込書記入等の時間の確保が十分に図られなかったことが苦労したことになります。
 取組方法としては、ろうきん職員と分会長が同席の上、複数回の手続き窓口を開設し、8割方の組合員と直接対面の上、手続きを案内(労組書記局だけでなく、工場内の生産ラインの中にも入って手続きをしたことも)しました。
 効率という面では非常に苦慮をしましたが、一方で多くの組合員と面談ができたことが奏功し、一斉積立のみならず全組合員の普通預金口座の作成、オートローンの相談、給与振込の指定等の取引拡大がなされており、結果として当初の目的である組合員への利用と周知の促進が果たされたと感じています。

 他の金融機関との差別化が難しい昨今ですが、「はたらく仲間が預けたお金がはたらく仲間の助けになる」ということが、他の金融機関と〈ろうきん〉の大きな違いだと理解しています。
 
 共助の輪を少しでも拡げることができるよう「オールろうきん」で運動を前進させていきましょう。

ナブテスコ労働組合浜松分会